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レポート

九州北部豪雨現地報告

朝倉健生病院

看護部長 岩橋とよこ

看護師 梶原 裕子



『被災当日、休日で家にいました。雷雨共に酷く、みるみるうちに近くの川の水かさが増し、自宅前は泥水が流れだし、あっという間に逃げ場をなくしました。

その時、裏山で土砂崩れが起き、自宅倉庫が埋まってしまい土砂でせき止められた水があふれ出しました。

自分たちでは避難できず、消防署に連絡しましたが全く繋がらず、警察に連絡がつき、救助要請しました。

警察から「杷木の志波には行けない。救助要請が多く確実に行けるか分からない。自分の身は自分で守って下さい。」と言われ、自宅2階で一夜を過ごしました。

夜間は、濁流の音、土砂崩れの音で、不安で一睡もできませんでした。翌朝集落を見に行くと、壊滅状態でした。

自宅前の井戸水は泥水で使用できず、避難生活を送っています。

これから復興に向けて地元の方達と協力して少しでも前に進んでいこうと思っています。』


これは、7月5日に朝倉地区を襲った集中豪雨により被災を受けた職員の話です。

最愛の家族を失った職員や、自宅が全壊した職員、自宅の被災はないがライフラインが断たれ避難生活をおくる職員。

夜勤明けの看護師が「部長、今から洗濯に行ってきます。」と両手に大きな袋を抱え、コインランドリーに行く姿を見て、1日も早い復旧・復興を願わずにはおれませんでした。

そういう中7月26日、たかがい恵美子参議院、栗原渉県議会議員、連盟会長、副会長の視察をうけ、被災者より状況報告と意見交換会の場をもうけて頂いた事に感謝しています。

被災者の言葉に一つ一つうなずかれ、メモをとられたりして頂きました。

このことをきっかけに行政で次につなげて頂ければと願っています。

今も外では市の緊急放送で避難勧告の指示が鳴り響いています。

被災を受けた職員、受けていない職員、心を一つにして一日も早く心休まる生活が来ることを願い前に進んで行きたいと思っています。